2019.05.30
但馬CULTURE VOL.46 小山弥兵衛と心諒尼
朝来市和田山町東河(とが)地区では、祖父を弔う孫娘の孝行物語が語り継がれています。 ―壱岐(いき)島への流刑 昔、東河庄野村(朝来市和田山町東河地区)に「小山弥兵衛」という若いながらも人望が厚い男がいました。 1738年、長く続く凶作のため、庄屋たちが訴状を持って生野代官までお願いに行きました。しかしその際農民が鍬や鎌を持っ
2019.05.15
但馬CULTURE VOL.45 日本遺産認定!風待ち・潮待ち港 諸寄
かつて北前船の“風待ち・潮待ち港”として栄えた新温泉町の諸寄地区。『枕草子』や『古今和歌六帖』など、古くから和歌にも詠まれてきた名勝地です。2018年に文化庁が認定する日本遺産『荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落』に、諸寄を含む27市町が追加認定を受けて話題となりました。 ―荷物の運搬だけではない北
2019.04.26
但馬CULTURE VOL.44 豊岡復興建築群でまち歩き
豊岡市街地に鎮座する「小田井縣神社」。その神社の南側に位置する旧道沿いには、大正14年に起きた北但大震災の後整備された震災復興建築群が。大開、宵田通りなどに数多く残る建物を眺めながら、趣のあるまち歩きはいかがでしょうか。 ― 豊岡杞柳細工を支える古社 但馬五社の一社、霊験あらたかな古社として知られる豊岡市街地に鎮座する「小田
2019.03.26
但馬STYLE VOL.26 岡崎 洋介さん《新温泉町》
兵庫県新温泉町浜坂にある老舗菓子店「浜坂 新杵」の3代目である岡崎洋介さん。とち餅が有名な同店でお土産に最適な菓子を作るため、洋菓子の技術で挑みます。 ― 「栃の実」の魅力 「栃の実」は独特なほろ苦さと香りを持った、栗に似た木の実です。古来より万病の薬に使われ不老長寿の木の実ともいわれているとか。山陰地方など一部の地域で古く
2019.03.26
但馬CULTURE VOL.43 チューリップに賭けた人たち
「弁当忘れても、傘忘れるな」。これは但馬の変わりやすい気候を表した言葉です。特に秋には時雨が多く、大事な作物の種植えの時期と重なる農家にとって、こうした天候は悩みのタネでした。もちろん、今や但馬の春の風物詩になった「たんとうチューリップまつり」でも同じことです。 ― 「弁当忘れても、傘忘れるな」 毎年4月中旬ごろに、兵庫県豊
2019.03.04
但馬CULTURE VOL.42 余部クリスタルタワー
地域のシンボルともいえる、兵庫県香美町にある余部橋梁。2010年夏にコンクリート製の新橋に生まれ変わりました。その海側に無料のエレベーター「余部クリスタルタワー」が設置されたのは2017年11月のことです。展望施設「空の駅」へのアクセスも容易になり、新たな観光スポットとして人気を集めています。 ― 東洋一の鉄橋 2010年に
2019.02.26
但馬STYLE VOL.25 阿瀬 大典さん《香美町》
「まじで潰れる5日前」。そんな悪口にも聞こえるユニークなキャッチコピーで話題となった、兵庫県香美町村岡区にある道の駅「あゆの里矢田川」。同道の駅長であり話題の仕掛け人でもある阿瀬大典さんは、どのような思いでそんなキャッチコピーをつけたのでしょうか。メディアにも取り上げられた名物駅長の素顔とは。 ― 観光協会との出会い 姫路市
2019.02.04
但馬CULTURE VOL.41 古民家を蘇生させた在宅看護施設
2017年4月に開所した、豊岡市日高町にある看護小規模多機能型居宅介護事業所「リガレッセ」。古民家を利用した介護事業所という、全国でも珍しい看護センターです。敷地内に古民家カフェも併設し、通い・訪問・宿泊・訪問看護に加え、終の住処として終末期看護にも対応しています。 ― 人と場所をつなぐ古民家 「『リガレッセ』とは、ラテン語
2019.01.21
但馬CULTURE VOL.40 地域とつくるいちご菓子
明治元年の創業以来、兵庫県養父市八鹿の地で長く愛されている菓子メーカー「菓心谷常」。創業150年を超える老舗が新たに挑戦したのは、甘酸っぱいいちごを使った洋菓子の開発でした。 ― 老舗菓子メーカーを支える職人の技術 約60年前に発売された、銘菓「鮎のささやき」を食べたことのある人も多いでしょう。その味を今に伝えるのは、製造部
2018.12.11
但馬PLACE VOL.16 多々良木フォレストリゾートCoCoDe(ココデ)
兵庫県朝来市にある多々良木ダムのほど近く。あさご芸術の森美術館などアートと豊かな自然に囲まれたこの地に、今年新しい宿泊施設がオープンしました。 2018年に営業を開始した、多々良木フォレストリゾートCoCoDe(ココデ)。ここでしか味わえない体験をご紹介します。 ― 県内初のドーム型宿泊棟登場! 自然豊かな兵庫県朝来市多々良
2018.11.22
但馬PLACE VOL.15 Guesthouse & Bar ひととまる
透き通る海と豊かな自然が魅力の兵庫県豊岡市竹野町。美しい日本の原風景を求め、国内外から人が訪れる観光名所です。そんな竹野町の海水浴場のほど近くにある、古い空き家を再利用したゲストハウス&バーひととまる。落ち着いた空気が漂うひととまるでは、「地域と旅人の交流」を目指しています。 ― 移住を決めた 地域の魅力 話を伺った
2018.10.25
但馬CULTURE VOL.39 温泉街でアートなまちづくり
自然やまち並みなどの文化的資源を活かしたアートによるまちづくり。建築、造形、ダンス、演劇、音楽などのアートと地域との関わり方は様々です。アートと地域にはどんな関係が生まれるのか、どのようにして地域に結びつけることができるのか。今回は兵庫県新温泉町で進められているアートなまちづくりの現状を追いました。 ― 隅々まで歩いて魅力発
2018.09.20
但馬CULTURE VOL.38 地域全体でひとつの病院に!但馬の医療
安心できる暮らしのバロメーターともいえる医療の充実。怪我や病気、出産、救急、高齢化など、ライフスタイルによっても医療のニーズはさまざまです。最近では過疎化や医師不足などの問題もよく耳にするようになりました。いざというとき、但馬の地域医療はどのような体制になっているのでしょうか。 ― 但馬の地域医療 但馬には8つの公立病院があ
2018.09.01
但馬CULTURE VOL.37 山の魅力!やまもり村岡
山の持つ魅力を楽しんで、愛する山を一緒に守っていきたい!そんな山を盛り上げる人々の活動「やまもり村岡」をご紹介します。山にふれたくなったら香美町村岡の山々へどうぞ! ― 山を盛り上げ 観光交流 「やまもり村岡」は山をテーマにし、香美町村岡の新しい魅力づくりと観光交流人口の定着化を目指す団体です。これまで蘇武岳(そぶがだけ)で
2018.08.17
但馬STYLE VOL.24 山﨑 友香さん《養父市》
今回ご紹介するのは、関東から但馬に移住した山﨑友香さんです。元雑誌編集者である山﨑さんが遠く離れた養父市大屋町に移住したのは、ある農家がきっかけでした。ライターと農業を両立させるライフスタイルについて伺います。 ― 「食」をみつめて 豊かな自然に囲まれた但馬の山間地、養父市。ここに初めて山﨑友香さんが訪れたのは2014年のこ
2018.08.15
但馬CULTURE VOL.36 但馬の名産「八鹿豚」
安心・安全な農場で育てられた隠れた名品「八鹿豚」。甘みがありジューシーで、ビタミンB2が豊富なので夏バテ予防にもうってつけです。 ― 但馬を代表する名産「八鹿豚」 但馬を代表するお肉として有名な「但馬牛」。その味を求めて多くの観光客が但馬を訪れますが、牛だけでなく豚にも注目が集まっていることをご存知でしょうか。兵庫県養父市八
2018.08.01
但馬PLACE VOL.14 アサゴーイングガーデン KOUBA
天空の城、竹田城跡を有する兵庫県朝来市竹田で、2017年10月に新しい施設がオープンしました。「このまちが好き」「ここで働きたい」「ここでチャレンジしたい」といった若者の夢を実現させる、ASAGOiNG Garden KOUBA(アサゴーイング ガーデン コウバ)です。旧竹田保育所を改装したこの場所は、どのような場所なのでし
2018.06.28
但馬CULTURE VOL.35 謎につつまれた麒麟獅子舞
皆さんは「麒麟」という生き物をご存じでしょうか。中国で仁徳を備えた霊獣として崇められている空想の動物で、地に住む魔性を祓い、天空の善者を呼ぶといいます。この麒麟が舞う「麒麟獅子舞」は、但馬と鳥取の一部で脈々と受け継がれています。 ― 伝説上の霊獣「麒麟」 麒麟が日本に登場するのは奈良時代で、遣唐使によって中国からもたらされた