但馬CULTURE VOL.53 面沼(めぬま)神社のお茗荷(みょうが)祭り


新温泉町竹田に鎮座する面沼神社。周りに雪が積もる2月、但馬七不思議にあげられる奇祭「お茗荷祭り」が行われます。

―但馬七不思議のひとつ「お茗荷祭り」

毎年2月11日に行われるという「お茗荷祭り」。面沼神社境内には「めぬ池」とよばれる小池があり、その池のなかにある小島にミョウガの芽が育ちます。

通常春から夏にかけて芽を出すミョウガが、なぜ真冬の寒い時期にこの小島に生えるのでしょうか。理由は未だ分かっていません。

―吉凶を占う不思議なミョウガ

ミョウガの芽の形・大きさ・光沢・色などで、その年の吉凶・景気を参拝者で自らが占います。

早朝5時に始まり、宮司がミョウガを3本摘み、池の水で清め、セキショウ(サトウキビ科の多年草)を敷いた三方に乗せ、木地のふたをかぶせて神前に奉納します。芽がまっすぐ伸びていると豊作、曲がっていると日照り、上部に光沢があれば早稲、下部に光沢があれば晩稲がよいとされています。

―健康と富を願って

昔は寒の行として裸で参詣する裸参りもあり、祭りの日は女人禁制だったとか。現在は関係者のみの神事として、ひっそりと行われています。

「命賀めでたや、富貴はんじょう」。健康と富を授かりますようにと唱えながら不思議なミョウガで明日を占う、知る人ぞ知る神事です。

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■面沼神社
[所]兵庫県美方郡新温泉町竹田

 

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