但馬CULTURE VOL.47 香り高く 天滝ゆずシャーベット


天から降り注ぐかのように流れ落ちる水の柱。兵庫県養父市にある「天滝」は、98メートルと県下一の落差を誇る、但馬を代表する名瀑です。そんな雄大な天滝の名産・天滝ゆずを使った「天滝ゆずシャーベット」が今じわじわと人気を集めています。

―香り高い天滝ゆず

企画開発を手掛けたのは養父市八鹿町のレストラン「ベリッタ」。複数の企業が持つ得意分野を持ち寄れば、地元の逸品ができるのではと考え、地元のものを地元の人で盛り上げたいという思いから生まれました。天滝のふもと、同市大屋町筏の有志「天滝ゆず倶楽部」が天滝ゆずを育て、「但馬醸造所」(同町)にて果汁を手絞りしています。

―宝石みたいなシャーベット

口に入れるとふわっと溶けて、ゆずの爽やかな香りが広がります。くどさが残らずスッキリとした味わいで、もぎたての果実のすがすがしさが残ります。

澄んだ水と空気、寒暖差が激しく厳しい環境で育った天滝ゆずの特徴はその香り。機械だと荒っぽい味になりますが、手作業で果汁を絞っているため苦味や雑味が少なくクリアな酸味が楽しめるといいます。

―みんなの思いを込めて

「食べた後にゆずがしっかり香るものを」と、作った試作品は10品以上。果肉の配分、甘み、舌触りなど組み合わせを変えて何度も試食を重ねました。

「作りたかったのは“みんなの笑顔”。作る人も食べる人も、地域の笑顔を作りたいんです。地元の自慢できるものを発信していきたい。次は他の食材でも展開できればと考えています」と、企業間のコーディネートを行った株式会社ピーナッツの野崎さん。

行楽シーズン、天滝散策後に現地で食べるのが最近人気の食べ方。乾いた喉をかけぬける爽やかな酸味は天にも昇る美味しさとなることでしょう。

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■やぶ市観光案内所
[所]兵庫県養父市八鹿町高柳241番地1

(HP)https://www.yabu-kankou.jp/

 

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