但馬PLACE VOL.18　レンタルスペース岡見

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兵庫県香美町にある岡見公園。ここから一望できる美しい香住海岸の眺望は国の名勝に指定されており、日本海に沈む夕陽は「日本の夕陽百選」にも選ばれています。そんな公園横に、誰もが集える「レンタルスペース岡見」が生まれました。

―　国の名勝に佇む旧料亭

元となった建物は、1928年に建てられた料亭「岡見亭」。結婚式が行われるなど、地域にとってなくてはならない場所でした。

廃業した後修繕されましたが、ほぼ空き家の状態が続いていました。そこに名乗りをあげたのが、レンタルスペース岡見代表となる池本大志さんです。

―　開かれた 思い出の場所へ

池本さんは大阪出身。香美町に移住をしたのち、こだわりをもって作られた但馬の食材に出会いました。「美味しい魚を食べて暮らしたいので移住したんです」と笑います。但馬の食べ物などを紹介する通信販売会社「舫～moyai～」の事務所を探していたところ、この建物に巡り合いました。

日本海に包まれるような絶景に、一目で気に入ったと池本さん。海に面した広い窓から見下ろす荒波は、他では見ることはできない臨場感があります。
「地域の歴史がある建物なので、自分だけで使うよりも開かれた場にしたいと考えました。住民の方にも観光客にも、この景色を楽しんでもらいたいです」

―　絶景との出会い

カフェとしても解放されており、メニューにもこだわりがあります。同町内の醸造所が手がける果実酢や、兵庫と隣接する京都府南丹市美山から仕入れたオーガニックコーヒーが並びます。「提供するものにはこだわりたい」と語る池本さんが、自ら現場に足を運び商品を厳選してきました。

「夏はもちろんですが、荒波の立つ冬の日本海も一見の価値がありますよ」と池本さんは語ります。個人でヨガ教室、グループで同窓会など新たな憩いの場としての利用から、呉服店の展示会やツアー団体の昼食会場などにも使える、新しい地域の憩いの場「レンタルスペース岡見」。カニシーズンが到来する香住で、絶景を前にくつろいでみては。

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