但馬CULTURE VOL.56 温泉城(ゆのしろ)と宴の清水


温泉地として名高い、新温泉町の「湯村温泉」。その近くにそびえ立つ白毫山(びゃくごうざん)の小高い山頂に、温泉城(ゆのしろ)がありました。

―温泉城(ゆのしろ)の伝説

その昔、豊臣秀吉が勢力拡大のため但馬の城を攻めていたときのことです。巧みな戦術で手当たり次第に城を落としていた秀吉ですが、なかなか温泉城を攻略することができませんでした。

兵糧攻めを行うも、それでも落ちない温泉城。不思議に思い調べてみると、どうやら城内にどこからか飲水が引かれているようです。

―湧き出る美しい水

そこでお侍を坊主に変装させ、山中の茶屋に向かわせました。侍がそこに住む老婆に「おばあさん、ここらのきれいな水は、いったいどこから出てくるんじゃ?」とさりげなく話しかけると、老婆は「宴の清水」という所から出てくると答えるではありませんか。

それを聞いた秀吉は水源を絶ち、温泉城を落とすことに成功しました。

―温泉城を偲んで

どのようにしてあんな高い山城に水を引いたのか、いまだに解明されていません。温泉城の姿はなくなりましたが、城を潤した豊かな水は今もどこかを流れているのでしょう。

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■温泉城
[所]美方郡新温泉町湯
(HP)新温泉町 文化財ページ

 

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