但馬PLACE VOL.4 道の駅 但馬のまほろば


2015年1月、国土交通省による重点「道の駅」として、全国35カ所の中のひとつに選ばれた「道の駅 但馬のまほろば」。同年10月には、免税店や開発ラボなどの機能も追加され“滞在型”道の駅としてリニューアルしました。“まほろば”とは日本の古語で「素晴らしい場所」という意味。但馬の東の玄関口に位置し、歴史と緑豊かな自然を感じることができる“素晴らしい場所”をご紹介します。

― 但馬の「お宝」に出会える交流と憩いの場所

 北近畿豊岡自動車道の山東パーキングエリア内にある「道の駅 但馬のまほろば」。但馬の東の玄関口と言われる場所に位置しており、地元の特産品・農産物の販売や地元食材を使ったお食事が楽しめる休憩所です。一般道からも入る事ができるので、観光客だけではなく地元の人達にも便利で充実した「交流と憩いの場」として利用されています。

 近くには近畿地方最大級の円墳「茶すり山古墳」があり、柿坪遺跡の建築物を再現したモニュメントや古墳時代の古代政庁をモチーフとしたデザインになっています。自動車道整備の際の遺跡調査により発掘された、貴重な埋蔵文化財を保管・展示している朝来市埋蔵文化財センター「古代あさご館」も隣接しており、古代の生活や文化を歴史にふれあうことができます。

 北近畿一帯の生産者から持ち込まれた、毎日とれたての新鮮な野菜やフルーツ、手作りの漬物やパンなどを販売しており、生産者が真心こめて作った安心安全の地元産品を購入することができます。

 スローフードレストラン「茶すり庵」では、自然素材を生かした落ち着いた雰囲気の店内で地元食材を中心としたお料理が楽しめます。毎週水曜と木曜には「おばんざいバイキング」も開催しており、月替わりのメニューでいつ訪れても楽しませてくれます。

 「但馬の持っている素晴らしいお宝。私たちはその『お宝』のPRに力を入れています」とは、支配人で駅長の福丸泰正さん。但馬の名前を冠にしている通り、朝来市だけに限らず但馬内の特産品やお土産も豊富に取り揃えたり、但馬の有名料理店のシェフ監修のメニューや人気店のスイーツが月替わりで楽しめるコラボ企画など、その魅力を伝える活動に取り組んでいます

― 重点「道の駅」に選定!さらに広くて便利な施設へ

 2015年1月、地域活性化の拠点を形成する「道の駅」の取り組みを支援するため、重点「道の駅」制度が国土交通省によって創設されました。重点「道の駅」とは、地域を盛り上げるための優れた企画があり、国土交通省の支援で効果的な取り組みが期待できる面白い「道の駅」のことを指し、「道の駅 但馬のまほろば」は近畿2府4県126駅の中から唯一既存の道の駅として選定されました。

 以前から進めていた増設の計画も重点的に支援されることとなり、10月には売場の面積を2倍近く広げてリニューアル。但馬・丹波・丹後一帯の農産物を直売している「まるごと産直市」も、仕入先の農家さんが増えたことによってさらに品揃えを充実させました。

 農産物の販売コーナーには生産者の名前と顔写真を貼って紹介しており、毎日とれたての野菜が並んでいるので、安心安全で鮮度抜群です。商品の陳列や品出しも生産者自ら行っています。おすすめの食べ方や保存方法などの会話でお客さんとコミュニケーションの場にもなっているので、消費者の声や販売状況が直接見えて生産者自身がやる気になり地域の活性化にもつながっています。

 さらに「道の駅」の枠を超えた色々な機能も追加されています。

 まずは外国人観光客向けの「免税店」。パスポートを見せるだけで簡単に買い物ができます。外国語対応可能なスタッフもいるので、年々増加しているインバウンド観光の促進にもつなげる大きな役目を担っています。

 また、新商品の開発を行う「開発ラボ」も新設。ラボとは研究施設のことで、今後は関西の大学とコラボして地元農産物を使った新商品の開発を行う予定です。この新たなスペースは料理教室などにも使用でき、ここから新しい食の楽しみ方が生まれることも期待できます。

 その他にも、子どもたちが遊べる「キッズスペース」や朝来市内の空き家情報・就労情報の発信やふるさと納税の窓口などの「朝来市情報コーナー」が追加、お食事もリニューアルに伴い新メニューが増え、“滞在型”の道の駅へと進化しました。

― 目指すは『但馬のお宝テーマパーク』

 毎年秋には但馬の地域活性化イベント「ロードサイドステーションフェスタ」を開催しており、多くの観光客で賑わいます。但馬内や県外の美味しいものが大集結するこのグルメイベントは、今年で6回目を迎え、回を増す毎に多くのファンを魅了する一大イベントになっています。

 お土産販売コーナーには同駅が選ぶ「但馬の名店コーナー」も新たに設け、但馬の魅力を発信しています。「昔から地元で愛されている但馬の銘菓や豊岡の鞄など現在は10店舗を紹介していますが、今後はもっと増やして但馬の良い所をどんどんPRしていきたい」と福丸さん。ここに来ればあなたの知らなかった但馬の名店に出会えるかもしれません。

 「イメージは『テーマパーク』。まほろばへ行くと色んなものがあって色んな体験ができる、と言われるオールマイティな道の駅にしていきたい」。観光の方はもちろん、地元の方も「まほろば」へ行ってみると但馬にあふれるお宝に出会うことができるでしょう。ただ休憩するだけの場所ではない、但馬のお宝テーマパークまで一度車を走らせてみてはいかがですか。

LINK UP 道の駅 但馬のまほろば

■道の駅 但馬のまほろば
[所]兵庫県朝来市山東町大月92-6[時]8時30分〜20時、レストラン/11〜20時(L.O 19時30分)、フードコート/9〜20時(L.O 19時45分)[休]無休[問]079-676-5121
(HP)http://green-wind.co.jp/
(FB)道の駅但馬のまほろばFacebook

 

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