天空の城、竹田城跡を有する兵庫県朝来市竹田で、2017年10月に新しい施設がオープンしました。「このまちが好き」「ここで働きたい」「ここでチャレンジしたい」といった若者の夢を実現させる、ASAGOiNG Garden KOUBA(アサゴーイング ガーデン コウバ)です。旧竹田保育所を改装したこの場所は、どのような場所なのでしょうか。
― 古き良き面影を新しい活力に
兵庫県朝来市竹田。城下町の趣が残るこのまちでは、新しい活動の場が続々と誕生しています。その一つが、2017年10月にオープンしたASAGOiNG Garden KOUBA(アサゴーイング ガーデン コウバ)こと「KOUBA」です。
元となった施設は2012年に閉園した旧竹田保育所。木造平屋建ての建物を活かし、貸し工房4室、コワーキングスペース1室に改装しました。柱やプレートなど、その随所に昔の面影をみることができます。専門的な機材を持ち込め工房として使い勝手がよく、店内で販売もでき、人々が集まる「ものづくりができる交流拠点」となりました。
― 双方向につなぐ場
KOUBAを手がけたのは、同じく朝来市竹田で複合施設「竹田劇場」を運営している松本智翔さん。クリエイター集団「TRUSS」のメンバーで、KOUBAの運営に携わっています。
「クリエイターと消費者、双方向に感覚を養うことができる“会いに行ける工房”を作りたいと考えていました」と松本さん。制作の現場を知ることで消費者は物の価値を学び、クリエイターはエンドユーザーの声を聞くことができます。
また、従来のフリーランスの形態では依頼主とクリエイターとの接点が少なく、信用を得るまで長い年月を必要としていたと松本さんは振り返ります。KOUBAという受け皿があることで社会的信用が築け、またクリエイターに会いに行けることで信頼も育ちやすくなります。朝来市は、若いクリエイターにとって活躍しやすい市に変わってきました。
― 個性豊かな“会いに行ける工房”
Micheloof(ミシェルーフ)
工房の一角に入居しているのは、アクセサリーデザイナーの橋本友貴さんです。ヴィンテージビ
x azuroy x(アズロイ)
x azuroy xは、アウトドアをコンセプトにしたクラフトブランドです。カラフルで個性的な素材を使い、丸洗いできる帽子やコルク生地の蝶ネクタイなど、日常を楽しくするアイテムを制作販売しています。
「多方面から仕事の声がかかることで挑戦のきっかけが増え、自分の仕事に広がりや幅ができました」と、メンバーの萬谷友希さん。幾何学的な模様をしたランプシェードのグラフィック提灯は、キャンプのテント内はもちろんカフェのインテリアとして使用され、竹田の城下町を明るく照らしています。
― イベントを通じて交流も
KOUBAでは、交流イベントが活発に開催されています。そのひとつが、8月18日(土)の15時から開催される『ハヅキノアタラヨ』です。音楽、美味しい食べ物、語らいの集いが揃ったお祭りイベントで、子どもも大人も楽しめます。地域内外から10店舗ほどの飲食店やアーティスト達が集まり、もちろんKOUBAに入居しているクリエイター達にも会えますよ。詳細はKOUBAのホームページやイベントフライヤーにて確認できます。夕涼みに足を運んでみてはいかがでしょうか。
「多様な働き方ができることを、選択肢のひとつにいれてほしい」と松本さんは語ります。入居者の皆さんは、マネージメント管理など大変なこともあるが、好きな仕事ができるという楽しさの方が強いと口を揃えます。KOUBAで若きクリエイター達の働き方に触れてみませんか。
LINK UP ASAGOiNG Garden KOUBA
■ASAGOiNG Garden KOUBA [所]兵庫県朝来市和田山町竹田2487番地8 (HP)http://kouba-asago.com/ |