本日、ご紹介するのは、香美町地域おこし協力隊で、木の駅プロジェクトの“森のステーション美方”担当の北田 茜さん(1992年、堺市生まれ)です。
― いっぺんで香美町小代のファンに
長身で明るい北田さんは、「学生の時、ゼミで小代に来たときからなんて人が温かくて景観が美しい所なんだろう。時間の流れが自分にぴったり。なんだろうこの感覚はと、いっぺんで小代のファンになり、ここで暮らしたいなぁと、思うようになりました。しかし、大学卒業後、1年は大阪で働きましたが、やっぱり小代に住みたいと思いが膨らみ、今年の4月に引っ越しました。と、香美町に来れたことを大変嬉しそうに話しました。
大学の卒論はもちろん小代を書きました。春の小代が好き、夏の小代も好き、秋の小代も紅葉がきれいで好き、冬は冬で雪があって好き、しかもそれは全て景観が美しいからです。仕事は、役場から森林組合に派遣され、木の駅プロジェクト「森のステーション美方」の事務局で、①地域通貨(グリーンチケットという)の交換や、木の商品作り、イベント計画などを担当しています。
森林関係のことは全くの未経験の北田さんですが、「未経験だからこそいいことができるかな。」とプラス思考で頑張っています。
― イベントが生み出す、地域との交流
入居した元民宿には、大量の布団があり、一人では手に負えないと、食事を楽しみながら手分けして布団を干すイベント「きただ家のふとんを干す日」を計画しました。募集したところ多くの参加者で楽しい会となり、交流もでき布団はきれいに片付けることができ、一石二鳥となりました。
でも、大量の布団は1回では全ては片付きません。今後も継続していきたいと北田さんは楽しそうでした。
また、“俺たちの武勇田”と言う稲作をしているグループにも参加して田植え、草取り、稲刈りを楽しんでいます。
棚田が美しい景観を醸しだし多くの観光客が訪れていた時代もあったのですが、時の流れと高齢化により棚田の休耕田が目立ち、観光客も少なくなりつつあります。それを見かねた村の若者達が手をあげ、有志を募り、“俺たちの武勇田”というグループをつくり、休耕田となった田んぼ借りて、稲作をしているのです。
“俺たちの武勇田”には、稲作経験ゼロの仲間もいて、仲間入りした北田さんも1から教えてもらいながら、一つ一つの作業を楽しんでいます。
最近では、鎌を持って稲刈りをし、稲木(いなき)に稲をかけて天日干しをしました。この棚田米は、注文が殺到していますが、香美町の小学校の給食にも使われています。北田さんは、たくさんの稲穂がかかった稲木(いなき)をみながら「早く新米を食べたいなぁ」とつぶやいています。
― 魅了される田舎暮らし
“日本で最も美しい村”小代に移り住んで半年過ぎました。ご近所さんとも仲良しになり、自分でも野菜を作ったり、村祭りにも参加しています。発見することがあったり、初体験したり、びっくりすることあったと思うと、何もなく1日をゆっくり静かに過ごしたりなど、田舎暮しにすっかり魅了されている北田さんです。
地域通貨チケットを交換に、“森のステーション美方”に行くと、長身で愛らしい笑顔の北田さんがでむかえてくださいますよ。
①地域通貨(グリーンチケット)とは、軽トラック荷台いっぱいの木を500円のチケットに交換します。
LINK UP 北田 茜
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