本日紹介するのは、画家でありエコライフを実践されている埼玉県出身の大森梨紗子(1980年生まれ 朝来在住)さんと夫のげんさん(1981年生まれ 朝来市在住)です。
― 体にすんなり入ってくる場所に出会う
梨紗子さんは美大生のとき、ちゃんとアンテナを張っていれば、暮らしと制作に納得いく場と出会えるだろうと考えていました。そのようなとき、興味のあったパプアニューギニアへの研修旅行に誘われ、参加しました。
そこで、兵庫県朝来市和田山町の朝日という山村で自給自足する一家、夫の大森げんさんと出会い、げんさんの家に自給自足暮らしの研修に行くのです。
なんとそこの暮らしは、梨紗子さんの体に矛盾なくすんなりとはいってくるではありませんか。「あ~ここだ。山の中で必要な物を作り生み出す暮らしをしながら、自分の絵を描いて行けたらなんとすばらしいことだろう。」と直感し、卒業後、朝日の自給自足の一家“あーす農場(大森げんさんの実家)”にやってきました。
“あーす農場”(現在のネーミングは“山の一家葉根舎(はねや)”)の次男のげんさんと廃材で自分達の住む家を完成させました。できあがったときはひとしおだったそうです。その後、二人は結婚し、二人三脚の自給自足の暮らしが始まりました。
― 自然界から学ぶ“命”
現在は、「山の恵みで生活できることを教えられ、自然なことをやり通す強さを学びました。3人の男の子に恵まれ、子どもたちも一緒に自然循環の中に身を置き、命の大切さを学び、家族の一員として助け合いながら最小限にして最大限の生活をしています。」と梨紗子さんはうれしそうです。
げんさんは、無農薬・無肥料の米・野菜を生産したり、天然酵母を使って薪でパン焼きしたり、養蜂、木工、山仕事等と、忙しそうです。
画家としての梨紗子さんの絵は、自然の恵みから、草花を中心に自然の優しさや強さ、息吹きなどを表現していて、“命”がテーマとなっていています。その中から生まれてくる作品は、大地のからの恵み、インスピレーションを醸しだし、強い中にも温かさがにじみ出ています。
「自然界の循環の中から学ぶこと多いですね。本当に自然界に感謝です。」と梨紗子さんは野草料理、草木染めもしながら、朝日の暮らしを満喫されています。
― 地域活動を通して
梨紗子さんは、「子ども達に自然の中で危険なこと、安全なことを身をもって体験してもらい、今薄れつつある第六感を磨き、たくましい精神を培ってもらいたいです。それとともに、自然を大切にできる人になってほしいなと言う思いから“森のようちえん もぐらはらっぱ”の地域活動にも参加しています。
最近の活動は、粟鹿山の滝で遊んだり、森の中ハイキングや川遊びなどしています。これからは、小さなたき火で焼き芋を計画しています。
“森のようちえん もぐらはらっぱ”に興味のある方は、ぜひ、参加してください。子どもだけでなく大人も十分癒やされます。大森さんや素敵なスタッフが待っていてくださいますよ。
― これからの朝日村のために
それともう一つ取組み始めた活動があります。それは、朝日村活性化の活動です。自分が望んできた朝日村です。豊かな自然の中に野草、木々、田畑など食材の宝庫である朝日村ですが、高齢化率が高く、廃村の危機の追い風が忍び寄りつつあります。
空き家などを利用し、もの作りやカフェなど半農半Xの暮しを朝日で共にしていくことに興味がある方を募集していきたいと考えています。
「どこまで自分達ができるのか、不安はいっぱいですが、一度、自然豊かな森がある朝日村に見学に来てください。きっと何かが聴こえると思います。」と、丸顔で笑顔の素敵な梨紗子さんが待っておられますよ。
LINK UP 大森梨紗子
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