但馬STYLE VOL.12 池田 俊介さん《養父市》


 スキー・スノーボードの練習施設をはじめ、ドックランや温泉、キャンプ場など、大自然の中で様々な体験ができる「若杉高原おおやスキー場」。1年中スキーやスノーボードの練習が可能な施設として人気を集めています。ここで活躍する池田俊介さんも、その環境に惹かれておおやスキー場へやってきました。そんな自然とスキーを愛する池田さんのお話です。

― スキーの世界にどっぷりハマる

 現在、株式会社クロスプロジェクトグループの常務を務める池田俊介さん。同社が運営するスキー場は全国に渡り、養父市の若杉高原おおやスキー場を運営、豊岡市のアップかんなべスキー場に経営協力をしています。

 池田さんは新潟県出身。小学校の授業でクロスカントリースキーやアルペンスキーを学ぶなど、スキーに親しんで育ちました。
大きくなるにつれ、スキーをする機会は減っていきましたが、お兄さんの影響から大学2年の時にモーグルを始めました。大学3、4年生の冬休みには、スキースクールの研修生として長期間スキー場にこもるほど、スキーの魅力に目覚めていきました。

 大学卒業が近づき、周りが就職活動一色の中でも「まだまだスキーがやりたい」という想いが強かったという池田さん。そんなさなか、お世話になっていたスキースクールの関係で若杉高原おおやスキー場を知ります。サマーゲレンデやウォータージャンプという珍しい設備があり、大好きなスキーが冬だけでなく1年中楽しめる!と感激し、同スキー場へやってきました。

 但馬に来たばかりの頃は言葉になじみがなく、「方言が怒っているように聞こえて大変でした」と笑う池田さん。聞き慣れない言葉の中、スキー場でのスクール活動やウォータージャンプの運営を6年間行い、その中でゲレンデの雪作りや圧雪業務などを学びました。その後3年間の支配人経験を経て、現在は若杉高原おおやスキー場では専務として、アップかんなべスキー場ではマネージャーとしてスキー場を盛り上げようと取り組んでいます。

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― 親心をキャッチして家族みんなに喜ばれる企画を!

 若杉高原おおやスキー場はファミリーを中心に集客しており、関西でも知名度の高いファミリースキー場として人気です。池田さん自身も3人の子どもを持つ親であり、「親の目線からファミリーに喜ばれる取り組みや、親が共感できる宣伝・広告を心がけています」とのこと。

 夏には子ども向けにソリでプールにダイブする「そりぼちゃ」が人気!爽快感抜群で子どもだけでなく、大人も一緒に楽しめると好評です。他にもサマーゲレンデや国内でも珍しいモーグル練習用の人口コブのコースもあります。

 「バッグジャンプ」「ウォータージャンプ」は、スキーやスノーボードでジャンプ台を飛び、フリースタイルジャンプやワンメイクジャンプがトレーニングできる設備で、エアマットやプールに着地するため安全にジャンプの練習ができます。
本格的にトレーニングする人はもちろん、初めてでも全てレンタルで揃うため、着替えだけ持って行けばチャレンジが可能。

 「キャンプ場からスキー、スノーボードの練習施設がギュッと詰まった全国でも珍しいスキー場です。子どもに人気のトランポリンやドッグラン、温泉もありますので1日中自然の中で楽しめますよ」。

 季節を問わず、家族みんなで楽しめる設備をたくさん備えていることもここの魅力となっています。

― 自分から行動する

 「もともと私はよそ者ですので、なんでも思い通りになることはないと思っています。まずは自分から動かなければ何も変えられない。そう思い、何ごとでも可能な限り自分のできることをしっかりやっていこうと意識して過ごしていました」。

 自分が力になれることはないか、会社や仲間や地域のために役に立っているのかをいつも考えているという池田さん。そうすると次第に、一緒に働くスタッフや地域の方々から『こう変えたい』『こんな事をしてみたい』という意見をたくさんもらえるようになったそうです。
「少しでも自分がその力になれた事が嬉しいです」。

 『自分のできることをしっかりやる』。シンプルだけど習慣にするのはなかなか難しいことです。池田さんは自らが行動することによって、周りの人々の心も動かしました。

 都市からのアクセスがよく、豊富な自然に恵まれている但馬。今日もそんな自然を求めて、おおやスキー場は家族連れで賑わっています。

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LINK UP 池田 俊介

■若杉高原おおやスキー場/キャンプ場
[所]兵庫県養父市大屋町若杉99-2 [問]079-669-1576

(HP)http://www.ooya-ski.jp/(FB)若杉高原おおやスキー場/キャンプ場Facebook

 

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