但馬PLACE VOL.15 Guesthouse & Bar ひととまる


透き通る海と豊かな自然が魅力の兵庫県豊岡市竹野町。美しい日本の原風景を求め、国内外から人が訪れる観光名所です。そんな竹野町の海水浴場のほど近くにある、古い空き家を再利用したゲストハウス&バーひととまる。落ち着いた空気が漂うひととまるでは、「地域と旅人の交流」を目指しています。

― 移住を決めた 地域の魅力

話を伺ったのは、ひととまるを営む石丸佳佑さん。埼玉県出身の石丸さんは、2015年4月に地域おこし協力隊としてこの地に移住してきました。

「海の近くでゲストハウスを運営したいと思っていて、地域おこしフェアに参加したところ竹野町の職員たちと知り合いました。提出した計画書に真剣に対応してくれて、この土地、そしてこの人たちなら、自分のやりたいことを応援してくれると思ったんです」と石丸さん。2017年4月に、共に移住してきた望さんとゲストハウス&バーひととまるをオープンさせました。

― 昔の息吹が残るゲストハウス&バー

リノベーションの元となったのは、民宿と喫茶店&スナックを営んでいた古い空き家です。1階は喫茶店の面影を残したバーに改装しました。おすすめメニューは石丸さん自ら漬け込んだ梅酒。町内で取れた梅を使っており、ブランデーを使用したものや黒糖で漬け込んだものなど、現在4種類の味が楽しめます。

2階は主にゲストハウスの宿泊部屋に。昔ながらの急角度な階段はあえて残し、昔の生活を感じられるよう改装しました。外壁には自分たちで焼いた“焼杉”を使用し、客室の壁には漆喰を塗るなど、少々値段が高くても人に優しい自然由来の材料を主に使用しました。
「改装の際に近所の大工さんが力を貸してくれたりと、地域の皆さんの優しさに助けられました。困っていることがないか、優しい声をかけてもらったこともあります。さりげない日々の積み重ねが嬉しいです」と、石丸さんは振り返ります。

― これからの ひととまる

地域の魅力が一番伝わってくるのは「人」だと語る石丸さん。この秋から1階バースペースの貸し出しを始めました。
「ゲストハウスとバーが営めるこのひととまるは、旅人と住民が交流するのにぴったりの場所です。オープンから1年半が経ち、自分たち夫婦以外の人々も引き込みたいと考えるようになりました。例えば将来のために飲食店を経営したい人が期間限定で出店したり、また映画を見るために集まってもらってもかまいません。使い方は決めていないので、興味がある人は気軽に相談してください」

まずは第1弾として、11月17日にジュースバーが1日限定でオープンしました。どんな店がオープンするかはFBやHPで告知されます。
「皆さんと作り上げたこの場所を使い、もっと地域と旅人の交流が面白くなればと考えています」
年明けにはバースペースのリニューアルを予定しており、さらに落ち着いて過ごしやすい空間になるとか。

これからも変化するひととまる。竹野を楽しむ若夫婦のように、穏やかな空間で人々と交流してみてはいかがでしょうか。

LINK UP Guesthouse & Bar ひととまる

■Guesthouse & Bar ひととまる
[所]兵庫県豊岡市竹野町竹野49-6
(HP)https://hitotomaru.com/
(FB)Guesthouse & Bar ひととまる

 

PICKUP