イベントレポート
「せきのみや子ども歌舞伎」大盛況!


「まさに圧巻!」 見事な演技!

「第12回 せきのみや子ども歌舞伎公演」取材報告!!

12月7日(日)14:00より、関宮公民館ノビアホールにて行われた「せきのみや子ども歌舞伎公演」会場は超満員の約400人が詰めかけ、大きな歓声と拍手に包まれ大成功に終わった。

平成15年に37年ぶりの復活公演が行われ、12回目を迎えた今回の公演は地元関宮から3人、その他但馬内から4人、計7人の子どもが集まった。低学年が多く、かわいらしい顔ぶれとなった。
演目は「葛畑三番叟」、「口上」、歌舞伎「恋女房染分手綱 重の井子別れの場」を上演したが、「葛畑三番叟」は神事としての三番叟から、美しく華やかにと舞踊の流れを取り込んだ3人で舞う,珍しいもので小学2.3年生が見事に演じきった。
また「口上」は葛畑農村歌舞伎「葛畑座」座長・「伝承会」会長の西村武氏による指導の下小学5年生の矢野宗一郎君が、はっきりとした声で力強く務め上げ、会場から絶賛の声と大きな拍手を受けていた。
そしていよいよ、歌舞伎「恋女房染分手綱 重の井子別れの場」小学4年生~小学2年生の6人で演じたこの演目は、水口一夫氏の脚本・監修・振付により6月からの厳しい指導に応え、見事としか言いようのない熱演で舞台を創り上げた。
最後の出演者全員によるカーテンコールでは会場に詰めかけた全員から惜しみない大きな拍手が鳴り止まないほどであった。

今回初めての取材で知ったのですが、水口氏をはじめ義太夫・三味線・小道具・衣装・カツラ・舞台に至る全ての部分でプロの方がかかわっており、子どもが演じてはいるものの決して素人の舞台とは思えない「レベルの高さ」を認識致しました。
平成15年の復活公演以来、葛畑座・座長、伝承会・会長の西村武氏は葛畑区長も務めておられ、持続していく事の大変さを述べておられましたが、但馬に一か所しかない素晴らしい伝統芸能をどうか守って行って頂きたいものです。