野口雨情作詞「出石小唄」
『夢但馬2014』事務局です。
♪ アー鶴は目出度や 但馬の出石 ♪
(ヨイヨイ ヨイトナ)
♪ 松に来て舞ひ 来て遊ぶ 来て遊ぶ ♪
(ホンニ ソヂャソヂャ ソヂャナイカ)
…
但馬には、地域ごとに盆踊りで歌われる唄がたくさんあります。ベロベロ節、そうだろ節、しゃーしゃー音頭、やちゃ節、さえもん音頭・・・(それにしてもすごい名前です!!)。
そして、冒頭の歌は「出石小唄」。なんと作詞は、童謡「シャボン玉」や「赤い靴」をつくった野口雨情です。
野口雨情が昭和11年(1936年)に出石を訪れた際に残したこの歌、これまで出石でも知る人はほとんどなく、ずっと忘れ去られていました。が、昨年の永楽館歌舞伎のお練りの際に披露され、素晴らしい!と大評判になります。地元の有志が復活に向けて取組まれ、この夏、出石の盆踊り(14・15日)で復活する運びとなったのです。歌詞の全容を、ぜひ下記ホームページからご覧になってください。
ちなみに、野口雨情が出石にやってきた1930年代は、但馬でコウノトリが幸せに暮らしていた頃です。豊岡盆地を中心に、朝来市和田山町から京都府京丹後市久美浜町まで、約60羽が生息していたと言われています。コウノトリが激減していくのは、1940年代以降、戦争による環境破壊(コウノトリが巣をつくる松の大量伐採など)が原因でした。
野口雨情の目にも、コウノトリのいる風景はとても平和で魅力的に映ったのでしょう。コウノトリも幸せに暮らしていた頃の「出石小唄」が、今、野外に80羽以上のコウノトリが当たり前に暮らす但馬に復活するなんて、なんだかちょっと、とてもいいお話です。(K)
復活!出石小唄(HP)
http://www.izushi.co.jp/izushikouta/index.html
復活!出石小唄実行委員会(FB)
https://www.facebook.com/izushikouta