「魚の目利き」が但馬のブランド!


『夢但馬2014』事務局です。
「地味でいい。いいものって、言葉にできないでしょ。伝えるのが本当に難しい。食べてもらったら分かる。そういうことかな。」

間人ガニや関サバみたいな高級ブランド魚を、但馬からも生み出すことができるんじゃないでしょうか、との事務局の問いかけに、うーむと少し考えて、言葉を選びながらお話してくださったのは、香住にある水産加工業の浜貞(ハマテイ)商店の濱上栄作さんです。誠実なお人柄がにじみ出る口調が、ずーんと心に響きました。

「香住・柴山・津居山。但馬の海では、季節ごとに底引きで本当にいろんな魚があがる。僕らは、毎日毎日、大量の魚を見ている。セリで美味しいものを見極める。本当に美味しい魚を見極める目を毎日毎日育てている。そして、その美味しい魚を大量にさばいて、加工したり、旅館で食べてもらったりする。」

「だから、但馬の魚の魅力は、一言では言えないけれど、“魚の目利き”がたくさんいる地域だってことなんだと思うんだ。例えばノドグロとかカニとか、一つだけを取り上げて、それがヴィトンみたいに高級で売れたらいいという考えじゃないと思うんだ。生活に身近な“大衆魚”のおいしさだって、すごいんだから。」

「今の時期なら、ニギスが最高に美味しいんだよ! 本当においしいニギス、食べてもらいたいねえ。一般に大衆魚と言えば、アジとかイワシが思い浮かぶと思うんだけれど、ニギスを香住からもっと有名にしようぜって、仲間達と楽しく取り組んでるよ。」 
香住の魚の取り組み、今後の展開に要注目ですよ!(K)

香住水産加工協働組合
http://www.kasumikakoukyo.com/