養蚕住宅


『夢但馬2014』事務局です。
めちゃくちゃかっこよくないですか!?
これは但馬の養父市にある養蚕(ようざん)住宅です。
「養蚕」っていう言葉自体を知らない方も多いですよね。私も「養蚕」どころか、蚕自体、実際に見たことがありません。

但馬の冬は南の方はともかく雪がめちゃくちゃ降るんです。今でこそ、交通もある程度整っているし車もありますが、昔は但馬の農家の方は、冬に農業なんてとてもできないので、食べていくために「養蚕」を副業的に行って、生糸で生計を立てていました。
但馬在住の方に話を聞くと、小学校の時に蚕を飼っていた!だとか、蚕を「お蚕さん」と呼んだりだとか、但馬の方にとって蚕というのは非常に身近なものなんだなと感じます。

「養蚕住宅」はそんな農家の方が養蚕を行うために設計された住宅なんですが、かなり昔の住宅に係わらず、全然古くさい感じじゃなくて、すごくモダンな感じがしませんか?私は建築に関してほとんど知識がないので難しいことはわかりませんが、窓の位置なんて、今まで「窓は上の方」「窓にはフレーム」と無意識に感じていた窓の常識を覆されて非常に面白いです。ちなみにこの窓の下の位置は、蚕のくずや葉っぱを捨てやすくするためだそうで、理にかなった位置なんですね。昔の農家の人の文化や知恵がこのかっこよさに繋がっているんですね!

私のような特に建築の知識がない方でももちろん、世界の安藤忠雄建築が好きな方ならば「養蚕住宅」もきっと興味深く見て頂けると思います。ぜひ但馬に来て、ぶらぶらっと散歩して見て下さい。「古い」といわれてるものから「新しさ」を感じる、「温故知新」をきっと体験できますよ。イイネ!(T)


■養父市公式ホームページ「養蚕住宅群」
http://www.city.yabu.hyogo.jp/3272.htm
※但馬中に養蚕住宅はありますが、養父市大屋の養蚕住宅群が 特に有名です。ちなみにこの写真の養蚕住宅は、養父市大屋
 町大杉地区の「河辺邸」です。

■但馬お宝100選「養蚕住宅」
http://www.tajima.or.jp/modules/sponsor/index.php?cid=548