「但馬はゆく!」番外編 『田門健太』さん


『夢但馬2014』事務局です。
本日の「但馬はゆく!」番外編、注目すべき但馬の若手を紹介は、「香住まったナシ」代表・田門健太(1985年生まれ)さんです。

田門健太さんは香美町香住生まれ。鳥取農業大学を卒業後、2006年に就農。家族で梨園を経営しています。

香住区といえば兵庫県内最大の梨の産地。香住の梨の歴史は約80年前にさかのぼり、最盛期の70年代ごろには280戸が約120ヘクタール(東京ドーム約24個分!)で栽培していました。
しかし、自然相手の厳しい世界、若者の農業離れもあって徐々に規模は縮小し、現在は約60戸、21ヘクタール程度。年代的にも60代が中心と高齢化し、このままでは梨の産地が維持できない状況にあります。

「香住の梨を守りたい!」そんな中、現状に危機感を持った田門さんを中心とした若手生産者8人が集まって、2011年「香住まったナシ!」を立ち上げました。
この若手グループは、梨の栽培で重要であり、重労働でもあるせん定作業(樹木の枝を切って手入れをする)を、高齢になり作業が難しくなった生産者から受託できるシステムを創っています。
先祖から守り続け大事に育ててきた梨の木や、それを育む土。一度手入れを止めて駄目になってしまえば取り戻すことはできないのです。香住の梨園はその名のとおり「待ったナシ!」の状況にあって、田門さん達若手が集まり現状を改革すべく立ち上がっています。

でも暗い話題ばかりではなく、実は日本梨はアジア圏で人気を博していて、栽培面積が拡大、輸出も行なっています。特に台湾で日本梨は高級果実。しかし、気候上、台湾では日本梨の花芽がつかないため、いわば移植手術のように、日本から花芽のついた枝を毎年高値で輸入して接ぎ木しているんだそう。今まで廃棄していたせん定枝が、調製して出荷すれば生産者の収入になる、そんなチャンスも実はあるそうなんです。

田門さんを中心とした「香住待ったナシ」グループは「但馬はゆく!」のどこかの回に参加される予定です。ぜひ会場で話しかけて、交流を深めて下さい。イイネ!

■「香住まったナシ」JAたじまページ
http://www.ja-tajima.or.jp/agricultural/report/2011/12/post_233.html

□香美チョーいいねFB
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