2021.06.17
但馬CULTURE VOL.70 養父市 八木城下町
鎌倉時代から八木氏15代が栄えた兵庫県養父市八鹿町八木。周辺はかつて八木城下町として賑わいました。今でもその痕跡はまちに刻まれ、歴史を辿ることができます。 ―交通の要所 養耆(やぎ) 八木の歴史は古く、昔は「養耆(やぎ)」と書き記されていました。古来より但馬と因幡を結ぶ交通の要所で、今も山陰道が家々を縫うように残っています。
2021.05.28
但馬CULTURE VOL.69 兵庫県下最高峰 氷ノ山
兵庫県下の最高峰、氷ノ山。兵庫県養父市と鳥取県八頭郡若桜町との県境にあり、標高1,510mもの高さを誇ります。中国山地の中でも鳥取県の大山に次ぐ高さであり、古くから信仰の対象でもありました。 ―兵庫アルプスと呼ばれた山々 氷ノ山は周囲を1,000m級の山々に囲まれており、それほどの高さは感じさせません。それでいて山頂に立つと
2021.04.28
但馬CULTURE VOL.68 今こそ知りたい!「ジオパーク」って?
奇岩・洞門が点在する風光明媚な海岸線、滝や渓谷が織りなす壮大な景色の山々、そして豊富な温泉資源。多種多彩な地質遺産を多く有する「山陰海岸ジオパーク」は日本海誕生の歴史と、そこに住む人々の暮らしや文化を学べる場所として、2010年、世界ジオパークに認定されました。 ―“山陰海岸”と“ジオパーク” ジオパークとは地球科学的に見て
2021.03.22
但馬PLACE VOL.22 スミノヤゲストハウス 
近年、全国各地に急増しているゲストハウス。リビングやドミトリーと呼ばれる相部屋、キッチン、トイレなどを共用して利用する「シェアするお宿」が特徴です。雪深い兵庫県香美町小代(おじろ)にも、その土地の特色を活かした「スミノヤゲストハウス」があります。 ― 小代に“恋” 「学生時代のゼミ研究フィールド地が香美町小代だったんです。小
2021.03.05
但馬CULTURE VOL.67 袖ヶ池(そでがいけ)のお姫様伝説
兵庫県養父市にある琴弾峠(ことびきとうげ)は琴引山(ことびきやま)とも呼ばれ、江戸時代から俳句に読み込まれる名所になっています。その峠の山頂付近にある小さな池「袖ヶ池」には、とある悲しい姫の伝説が残されていました。 ―秀吉に落とされた城 養父市八鹿町八木にある八木城跡は、国指定文化財でもある史跡です。その昔八木城は、羽柴秀吉
2021.02.08
但馬CULTURE VOL.66 青倉神社に鎮座する目の神様
兵庫県朝来市山内にある青倉神社は、古くから目の神様として信仰を集めています。今も伝わる孝行息子の話とは、いったいどのようなものでしょうか。 ―山肌から湧き出る御霊水 朝来市青倉山の中腹にある青倉神社。ご神体は12mもある巨石で、昔から巨石信仰の神社として知られています。 2階建ての社殿は巨石神像を覆うように建てられており、1
2021.01.20
但馬CULTURE VOL.65 「出石神社」アメノヒボコ伝説を伝える出石町宮内
但馬開発の祖である「天日槍命(アメノヒボコノミコト)」伝説が伝わる、兵庫県豊岡市出石町宮内。但馬のルーツを伝える古の地を紹介します。 ―但馬の国一宮 豊岡市出石町宮内は、「一宮(いっきゅう)さん」の愛称で親しまれる「出石神社」があるまちとして有名です。集落の中心に鎮座する出石神社は、但馬の国一宮としてかけがえのない存在です。
2021.01.05
但馬STYLE VOL.32 諏訪 正和さん《朝来市》
東京都出身の諏訪正和さんは、2018年8月に地域おこし協力隊として兵庫県朝来市に赴任しました。活動内容は、朝来市が提言する「家」でも「学校」でもない第3の居場所、「サードプレイス」のコーディネーター。諏訪さんにとってのサードプレイスはどのような場所なのでしょうか。 ―サードプレイスに集う人々 演奏会や英会話教室など、地域の集
2020.12.24
但馬CULTURE VOL.64 旬の味 ハタハタの西京漬け
山陰地方の名物・ハタハタ。兵庫県新温泉町浜坂にある「山米鮮魚」の『ハタハタの西京漬け』は、「地場の魚をおいしく食べてもらいたい」という3代目・山本静夫さんのこだわりが詰まった逸品です。 ―こだわりの食材 “体に優しくて安心安全な商品づくり”をモットーとする山米。素材の旨みを最大限に引き出すため、添加物は一切使わず調味料にこだ
2020.12.02
但馬PLACE VOL.21 但馬牛(たじまうし)博物館
兵庫県新温泉町「兵庫県立但馬牧場公園」内にある但馬牛(たじまうし)博物館。日本農業遺産に認められた「兵庫県美方地域の但馬牛システム」についても詳しく紹介されており、子どもから老人まで楽しく学ぶことができるスポットです。 ― 黒毛和牛の名素牛 1994年10月に但馬牧場公園の開園とともに開館した同博物館。但馬牛の歴史やそれを支
2020.11.12
但馬CULTURE VOL.63 地域と調和する酒造り
酒造りの最高責任者である杜氏。但馬の厳しい自然環境で育まれた但馬杜氏は日本4大杜氏の1つとして有名です。その但馬杜氏とともに歩んできたのが、兵庫県朝来市山東町にある老舗酒造の「田治米合名会社」です。 ―“温故知新”の酒造り 創業1702年。伝統を守りながら酒造りを続ける同社は、2017年から全商品を純米酒にしました。純米酒と
2020.10.29
但馬CULTURE VOL.62 兎塚(うづか)の由来
かつて山名氏の城下町として栄えた兵庫県美方郡香美町村岡区。その南端には、兎塚(うづか)と呼ばれる地域があります。地名の由来となったのは、3羽の古兎伝説でした。 ―恐ろしい大蛇 その昔この地には大きな池があり、大蛇が棲んでいました。通る人を襲ったり馬や牛を飲みこんで、村の人々から恐れられていたそうです。 この噂を聞いた帝は勅命
2020.10.06
但馬STYLE VOL.31 上垣 幸子さん《養父市》
兵庫県養父市新津で暮らす上垣幸子さんは、女性としては数少ない森林整備士です。約80%が森林である但馬で、どのような活動を行なっているのでしょうか。 ―きっかけは「主人を助けたい」 以前は歯科助手や薬局事務として地域と関わっていた上垣さん。転機となったのは、夫である上垣秀和さんが自伐型林業をこころざし、それまで勤めていた森林組
2020.09.24
但馬CULTURE VOL.61 養父の太郎左衛門(たろうざえもん)
兵庫県養父市薮崎(やぶさき)の願入寺(がんにゅうじ)には、ある供養塔があります。その主は太郎左衛門。羽柴秀吉の但馬平定で活躍し、円山川の渡河を助けた農民です。 ―時は戦国 時は1580年、戦国時代。天下統一を進める織田信長の命を受けた羽柴秀吉は弟・秀長に但馬平定を命じました。諸城を攻略平定した羽柴秀長は、出石城主に任命されま
2020.08.31
但馬PLACE VOL.20 江原河畔(えばらかはん)劇場
2020年春、兵庫県豊岡市に「江原河畔(えばらかはん)劇場」がオープンしました。「演劇のまち」を目指す豊岡の挑戦に、世界中の演劇人が熱い視線を注いでいます。 ― 河沿いの劇場 ゆるやかな円山川沿いに建つ江原河畔劇場。JR江原駅から徒歩2分のこの場所に、平田オリザさんが主催する劇団「青年団」の本拠地として江原河畔劇場がオープン
2020.08.26
但馬CULTURE VOL.60 「天空の城」の城下町
「天空の城」として全国に名を知られる竹田城跡。それを仰ぐ城下町、兵庫県朝来市竹田にも多くの魅力があります。 ―土塀、格子、うだつの上がった町家… 過去3回大火に見舞われた竹田の町には、昔の記録がほとんど残されていません。しかし大軍の侵入を防ぐクランクなど、往時の面影を見ることができます。 「竹田城廃城後は但馬街道の宿場町とし
2020.07.20
但馬STYLE VOL.30 松本 有理香さん《新温泉町》
日常で使えるアート「ポーセラーツ」をご存知でしょうか。新温泉町浜坂に住む松本有理香さんは、4年前に神戸からUターンしました。日常で使えるアート「ポーセラーツ」のインストラクターでもある彼女に、その魅力を教えてもらいます。 ―ポーセラーツの魅力 松本さんは、浜坂でハンドメイド教室「Atelier cockscomb(アトリエ
2020.07.08
但馬CULTURE VOL.59 中瀬(なかぜ)金山 金山町を歩く
日本遺産「播但貫く、銀の馬車道 鉱石の道」にも名を連ねる「中瀬金山」をもつ、兵庫県養父市中瀬。約450年の歴史を誇る金山町の面影を辿ります。 ―歴史ある金山町 1573年、鳥取県から訪れた旅人が八木川河畔で砂金を見つけたことから、中瀬金山の歴史が始まりました。江戸時代に「中瀬金山町」と称され、近畿で最大の金山町として開発され