2022.08.22
但馬CULTURE VOL.81 歴史ある海辺のまち・佐津(さづ)
佐津川右岸に位置し、日本海に面する香美町香住区訓谷。 白砂青松の静かな海岸が広がり夏場に多くの海水浴客が訪れるまちです。 ―まち並みを変えたレジャーブーム 昭和30年代後半のレジャーブームから増え出したという旅館・民宿が立ち並ぶこのまちは                          昔は山から流れ下りてくる佐津川の恩恵
2022.06.20
但馬STYLE VOL.36 古橋 緋香里(ひかり)さん《豊岡市》
城下町の風情漂う豊岡市出石町。観光客も多く訪れるレトロな商店街から、光溢れるまちづくりを行う古橋緋香里(ひかり)さんをご紹介します。 ―女性が繋ぐ老舗洋品店 辰鼓楼から程近いレトロな田結商店街にある「つるや洋品店」の一角に、セレクト商品に混じりハンドメイド雑貨が仲良く並んでいました。制作しているのは「haru no hika
2022.05.31
但馬CULTURE VOL.80 あさご芸術の森美術館でアートに触れる
朝来市多々良木(たたらぎ)にある「あさご芸術の森美術館」。館内外には多くの彫刻作品があり、自然と共にアートに触れることができます。 ―ダムのふもとに広がる芸術の森 自然石を積み上げた雄大なロックフィルダム「多々良木ダム」の下に広がるのは、大きなモニュメントが溶け込んだあさご芸術の森。緑豊かな里山に、個性あふれる彫刻が出迎えて
2022.03.28
但馬PLACE VOL.25 農家レストラン「村ん中」
兵庫県養父市八鹿町米里(めいり)にある農家レストラン「村ん中」。田んぼが広がる山裾の畑の一角にポツンと佇む小さなレストランで、2019年にオープンしました。国家戦略特区である養父市の特例を活用した、養父市で初めてのレストランです。 ― 市内初の農家レストラン お店を切り盛りしているのは、八鹿町内で湯葉料理屋を経営している中村
2022.03.23
但馬CULTURE VOL.79 進化を続ける「農業特区」とは
2014年、国家戦略特区に指定された兵庫県養父市。様々な挑戦を続ける農業特区をご紹介します。 ―硬い「岩盤規制」 役所や業界団体などが改革に強く反対し、緩和や撤廃が容易にできない規制を岩盤規制と呼びます。農業、医療、雇用などの分野で、地域を特定して、それを突破しようというのが「国家戦略特区」。特定の地域に限って法律などの規制
2022.02.22
但馬CULTURE VOL.78 大切なものの帰りを願う「かえる島」伝説
兵庫県香美町香住区にある今子浦(いまごうら)は風光明媚な海岸です。この海岸にあるひときわ目立つ奇岩「かえる島」には、古くから様々な願いを叶えてきたという言い伝えがありました。 ―カエルのような奇岩 「かえる島」は、香住の海岸線を通る県道11号線沿いにある「今子浦海水浴場」の目の前にあります。カエルが座った形をしていることから
2022.02.02
但馬STYLE VOL.35 吉岡 恵さん《豊岡市》
「ネイリスト」とは、爪の美容と健康を保つプロのこと。女性を中心に広く人気がある職業で、専門サロンで施術を受けたことがある方もおられるのではないでしょうか。では「福祉ネイリスト」という職業はご存知でしょうか。今回ご紹介するのは、北近畿を中心に活躍する福祉ネイリスト 吉岡恵(ケイ)さんです。 ―福祉ネイリストとの出会い 元々ネイ
2022.01.13
但馬CULTURE VOL.77 「春よ来い」と待ちわびる峠 春来峠
「牛の背に 我も乗せずや 草刈女 春来三里は あふ人もなし」。これは1903年、新温泉町生まれの歌人 前田純孝(すみたか)が東京からの帰省途中に詠んだ短歌です。山陰道として人々が行き交った「春来峠」の険しさを詠みました。 ―旅人泣かせの難所 春来峠は、兵庫県美方郡香美町の村岡区から、新温泉町にある湯村温泉をへて鳥取県へと続く
2021.12.23
但馬PLACE VOL.24 紅茶専門店「tea room kotori」
史跡 生野銀山を有する兵庫県朝来市生野町。銀山を中心とした鉱山町一帯は重要文化的景観として選定されており、人々が鉱山と共に生きてきた形跡を見つけることができます。その銀山のほど近くにオープンしたのが、生野紅茶も楽しめる紅茶専門店「tea room kotori」です。 ― ノスタルジックな風景を求めて オープンしたのは201
2021.12.08
但馬CULTURE VOL.76 但馬開拓を祈願された地がため地蔵
兵庫県朝来市と丹波市付近にある遠阪峠。かつては但馬国と丹波国の国境であり、円山川水系と加古川水系との中央分水嶺でもあります。その峠の朝来市山東町側の登り口付近には、「地がため地蔵」と呼ばれるお地蔵さんが小さな祠に祀られています。 ―神々の開拓 かつて、但馬の地は泥海でした。人々の生活は苦しく、大変難儀だったと言います。 そこ
2021.11.30
但馬CULTURE VOL.75 香美町の名品プロジェクト
海と山に囲まれた兵庫県美方郡香美町。種類豊富な特産品に恵まれており、地元ではそれらを使用し様々な加工食品が作られています。その知名度向上のため2018年に同町商工会が立ち上げたのが、「香美町の名品」プロジェクトです。 ―個性豊かな香美町 香美町は、3地区から成り立っています。日本海に面し、関西で唯一紅ズワイガニの水揚げを行う
2021.11.08
但馬STYLE VOL.34 本庄 弘和さん、裕子さん《香美町》
潮風が香るまち、兵庫県美方郡香美町香住区香住。香住駅から海に向かい歩くと、こうばしい香りが漂うベーカリーカフェにたどり着きました。町内唯一となるパン屋「CRUMB(クラム) bread & coffee」では、本庄弘和さんと裕子さんが今日も美味しいパンを焼き上げています。 ―地元へUターン オーナーの本庄弘和さんは同
2021.10.22
但馬CULTURE VOL.74 民俗芸能伝承のまち 新温泉町久谷
兵庫県新温泉町の東端にある久谷地区。全国的に「久」の文字は「木」を表す地名が多いため、燃料の採取地であったことが地名の由来と考えられています。その名の通り、三方を山に囲まれた谷筋に位置した集落です。 ―険しい峠道を越えて 久谷地区から国道178号の桃観(とうかん)峠を超えると、香美町余部地区に入ります。太ももがうずくほど険し
2021.09.27
但馬CULTURE VOL.73 山の中なのに?「海上(うみがみ)」地名の秘密
兵庫と鳥取の県境、扇ノ山山ろくに広がる上山高原。ブナ林とススキ草原で知られる高原へ向かう山道の途中に突如現れる小さな集落が、新温泉町の「海上」です。 ―不思議な地名 標高350〜400メートルの山あいに位置する海上。まず驚くのは、なんと言ってもその地名です。 「どうして山の中なのに海上なの?」と、訪れる人は誰もが疑問に思うそ
2021.08.16
但馬CULTURE VOL.72 人と自然が共存する瀞川平(とろかわだいら)
兵庫県香美町村岡区にある高原、瀞川平(とろかわだいら)。県の観光百選第1位にも選ばれたほどの景勝地で、氷ノ山後山那岐山(ひょうのせんうしろやまなぎさん)国定公園の一部でもあります。 ―美しい瀞川平 瀞川平は標高680メートル前後のなだらかな高原地帯。渓谷や滝などと相まって、見事な景観美を生み出しています。 県指定天然記念物で
2021.07.26
但馬STYLE VOL.33 西脇 明子さん《新温泉町》
「いらっしゃいませ」。兵庫県新温泉町湯村で4月にオープンした「Cafe 98℃」に、明るい声がひびきます。声の主は店長の西脇明子さんです。 ―賑わいを取り戻す 2020年6月、新温泉町の地域おこし協力隊として岡山県から移住した西脇さん。新天地での仕事を考えているとき、耳に入ってきたのが当時オープン計画中の「Cafe 98℃」
2021.07.07
但馬CULTURE VOL.71 但馬の夏の風物詩 ツバメのねぐら入り
夏、夕暮れの円山川。川沿いで一斉に急降下を繰り返す大量のツバメを見かけ、驚いた方もいるのではないでしょうか。夏の風物詩、「ツバメのねぐら入り」です。 ―円山川沿いで眠る 太陽がゆっくりと地平線へと沈むころ、薄紫色の空を舞台に「ツバメのねぐら入り」が始まります。 「ねぐら」とは眠る場所のこと。昼間は各地に散っていたツバメが集団
2021.06.28
但馬PLACE VOL.23 芸術文化観光専門職大学
2021年4月、豊岡市に「芸術文化観光専門職大学」が開校しました。国公立としては日本初の芸術文化と観光の双方を専門的に学べる大学で、但馬では初の4年制大学です。 ― “芸術文化観光”とは 「“芸術文化”と“観光”。この2つの視点は一見関わりがないように見えますが、結びつくことでより強い価値を生みます。“芸術文化”は長期滞在を