但馬久谷の菖蒲綱引き

開催日:
2015年06月05日終了しました

江戸時代から伝わる端午の節句の伝統行事です。

毎年65日の夜8時から行われ、生の菖蒲・よもぎ・すすきを編み込んだ綱を引き、豊作を祈願します。

この行事は、江戸時代から日本海沿岸に伝わる綱引き行事の形態をよく伝えられていることから、平成元年3月に国の重要無形民俗文化財に指定されています。

 

新温泉町役場
http://www.town.shinonsen.hyogo.jp/page/index.php?mode=detail&page_id=ac1c7767797810e9ab29e6c7b3619825

場所

新温泉町久谷地区(新温泉町久谷)

アピールポイント

綱引きは、「大人組」と「子ども組」に分かれて、7回引き合います。勝負は、まず「石場つき唄」に合わせて綱を地面に打ち付け、唄が終わってから「エイトー、エイトー」という掛け声をかけながら綱を引き合います。
7回目を「納め綱」といって、大人組が勝てばその年は、豊作になるといわれています。
綱は前日に各家庭に上げられた菖蒲、よもぎ、すすきを6月5日の午後に子どもたちが集め、それを保存会の人たちが編みます。組み方は菖蒲、よもぎ、すすき、藁(わら)それぞれをより合わせて3本の綱を作ります。さらに、この3本の綱を跳び交いながら一本の綱にします。これを繰り返して、長さ20m、直径30cmの綱を2本作ります。最後に2本の綱をつなぎ合わせて、長さ40mの綱にします。
また、久谷菖蒲綱保存会により、近年ワラを収穫する農家が減少したため、ワラの確保が難しくなってきました。そこで、自分たちでそのワラを確保しようと地区民総出で田植えを行っています。地区に残る昔ながらの格子状の「田植え定規」を使って、約0.5ヘクタールの水田にモチ米の苗を植えて、この稲を10月には収穫し、稲木で干した後、来年の菖蒲綱引き用のワラとして使います。

お問い合わせ

浜坂先人記念館
(0796)82-4490